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WindowsXPのパフォーマンス改善方法


 WindowsXPのマイクロソフトによるサポートは終了しましたが、いまだに多くの企業と個人で使用されています。
 しかしXPの安定性と操作感はビジネスの世界では現役そのものではないでしょうか!! 従来使用していた周辺機器、ビジネスソフト類もWindows7以降に対応出来ていない物もあり(対応ソフトは有るがバージョンアップする費用が!!・・・)、もう一踏ん張りベストセラーOSであるWindowsXPに活躍して欲しいところです。
 問題はOSの脆弱性への対応ですね。ウィルス対策ソフトはXPへ対応した物も未だにサポートされていますが悩む所ではあります。

※ レジストリー等の変更は、パソコンの起動障害を起こす可能性を持った処理も多々あります。
※ 実施に当たっては自己責任でお願いします。


1.マイコンピュータに関して改善する。

視覚効果の設定

  • マイコンピュータのショートカットメニューからプロパティを選択し、"詳細設定" タブから
    パフォーマンスの "設定" ボタンを押す。
  • 視覚効果タブのカスタムを選択する。
  • "パフォーマンスを優先する" を選択する事が、最もパフォーマンスが改善されるがXPの良いところを生かして改善する為に、以下の項目に絞って選択する。
    ※ パフォーマンスを最優先する方は、何も選択しない!!
  • ウィンドウとボタンに視覚スタイルを使用する。
  • スクリーンフォントの縁を滑らかにする。
  • デスクトップのアイコン名に影を付ける。
  • ドラック中にウィンドウの内容を表示する。
  • メニューの下に影を表示する。

   視覚効果の設定


仮想メモリの設定

  • "詳細設定" タブの仮想メモリの "変更" ボタンを押して以下の画面を表示する。
  • C:ドライブを選択する。
  • カスタムサイズで
      初期サイズ:2048
      最大サイズ:2048 と入力する ※PCの環境により違う
  • "設定" ボタンを押す。
  • "OK" ボタンを押す。

   仮想メモリの設定

起動と回復の設定

 WindowsXPのmsconfigに、dumprep 0-kという項目がある場合、起動が遅くなることがある。
 dumprep 0-kはWindows XPシステムに障害が発生した内容を記録するもので、外した方が早くなる。

  • "詳細設定" タブの起動と回復の "設定" ボタンを押す。
  • システムエラーにある "システムログにイベントを書き込む" と "管理者へ警告を報告する"のチェックをはずし、デバグ情報の書き込みのプルダウンから「なし」を選択する。
  • "OK" ボタンを押す。

   起動と回復の設定

Windows XP 起動時のロゴ画面を非表示に設定

 Window XP はパソコンの起動時にアニメーションを含んだロゴ画像を表示させますが、アニメーションを表示させることはシステムにとって大きな負荷となる。
 このロゴ画像はビジュアルの面以外では特に意味のあるものではありませんが、起動している事を確認する意味では必要ないが、起動速度を少しでも改善する場合にのみ設定する。
   Windows XP 起動時のロゴ画面を非表示に設定

  • デスクトップ上の マイコンピューターを右クリックし、メニューの "プロパティ" を選択する。
  • システムのプロパティ ウィンドウの "詳細設定" タブを選択する。
  • "起動と回復" 項目の "設定" を選択する。
  • "起動と回復" ウィンドウの "起動システム" 項目から "編集" を選択する。
  • "boot.ini" ファイルが表示されたら、末尾に入力されている"/NoExecute=OptIn" の後ろにスペースをひとつ入力し、続けて "/noguiboot" と入力する。
    ※ WindowsXP Home Editionの場合は以下の様に太字の部分を追加する。
     multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS="Microsoft Windows XP Home Edition" /noexecute=optin /fastdetect /noguiboot
  • "boot.ini" ファイルを上書き保存し閉じる。
  • "起動と回復" ウィンドウの "OK" ボタンを押す。
  • システムのプロパティ ウィンドウの "OK"ボタンを押す。

 以上で設定は完了です。次回の起動時よりロゴ画像が表示されなくなる。

 ※ 上記で編集した "boot.ini" ファイルには、Windows XP の起動に関する重要な設定情報が書き込まれるので、安易に文字を編集・削除・誤入力しないように注意する。

エラー報告の設定

  • システムのプロパティ画面へ戻る。
  • "詳細設定" タブの "エラー報告" ボタンを押す。
  • "エラー報告を無効にする" をチェックする。
  • "重大なエラーが発生した場合は通知する" をチェックする。
  • "OK" ボタンを押す。

   エラー報告の設定

システムの復元の設定

  • "システムの復元" タブを選択する。
  • "すべてのドライブでシステムの復元を無効にする" にチェックを入れる。
  • "OK" ボタンを押す。

   システムの復元の設定

2.ディスク デフラグ で断片化を解消する。


 パソコンを使い続けデータの保存や削除を繰り返していくと、ハードディスクには "断片化" という現象が起きます。この "断片化" はデータを読み出す際の、速度低下を招きます。

 Windows XP はハードディスクにデータを保存する時、記憶領域の頭から順に空いている領域に保存する。

 逆にデータの削除はユーザーの都合によって操作されるので、頭から順に削除されるということはない。

 そこへサイズの大きなデータを書き込もうとするといくつかの空き領域に、こま切れに保存されます。

 このこま切れに保存されたデータを呼び出そうとすると、ハードディスクの複数の領域を参照しなくてはならないため、呼び出しまでの時間が長くなる。

 Windows XP に搭載されている "ディスク デフラグ" ツールを使えば、この "断片化" を解消することができる。

  • マイコンピュータを開く。
  • C:ドライブのショートッカトメニューからプロパティを選択する。
  • "ツール" のタブを選択する。
  • "最適化する" ボタンを押す。

   ディスク デフラグ で断片化を解消する

  • C:ドライブを選択確認し、"最適化" ボタンを押す ・・・ 最適化が始まる。

   show(xpkai-15-2.png,,ディスク デフラグ で断片化を解消する);

  • 最適化が完了すると、以下のメッセージが出ます。"閉じる" ボタンを押して終了する。

   ディスク デフラグ で断片化を解消する

  • 他のドライブも必要に応じて実行する。
     ※ 方法は上記内容と同様です。

3.ハードディスク上の連続した領域に読みこまれる順に整列する機能を再設定する。


 Windows XP は起動高速化のため、起動時に読みこまれるファイルをハードディスク上の連続した領域に、読みこまれる順に整列する機能がある。(整列はシステムアイドル時に自動実行される。)
 Windows XP をアップグレードインストールした場合など、まれに整列の設定がされていないことがあるので、次のレジストリを確認する。

  • "スタート" - "ファイル名を指定して実行" から regedit を起動する。
  • HKEY_LOCAL_MACHINE \SOFTWARE \Microsoft \Dfrg \BootOptimizeFunction を展開する。
  • 右領域の Enable のデータが Y になっていることを確認する。

4.フォルダオプションを設定する。


  • マイコンピュータを選択し、以下の画面を開く。
  • "ツール" → "フォルダオプション" を選択する。

   フォルダオプションを設定する

  • "全般" タブの "従来のWindowsフォルダを使う" をチェックする。"OK" ボタンを押す。

   フォルダオプションを設定する

  • "OK" ボタンを押す。

5.不要なアプリケーションを削除する。


 不要なアプリケーション(不要なソフトウェア)を削除することによって即高速化する事は望めません。
 <削除によって効果が期待できるパターン>

  • ハードディスクの容量が少なくなっていて、ハードディスクのスワップ領域が確保できない場合
  • そのソフトが常にメモリに常駐して動作している場合
  • 色々なソフトが大量にインストールされていてレジストリ情報が肥大化している場合

 その他、色々なパターンは有りますが、いずれにしても不要なソフト(お試しソフト等)が無い方がPCにとって良いことは確かです。

 <削除後の注意>
 この設定でプログラムを削除しても、レジストリに書き込まれた情報が残っている場合は、起動時読み込まれるレジストリ情報の読み込み時間が短縮されない為に効果が薄れる。その場合は、使用していないレジストリ情報を削除するソフト(RegCleaner Professional)等を使用し対応する。

  • "スタートボタン" → "設定" → "コントロールパネル" を開く。

   不要なアプリケーションを削除する

  • "プログラムの追加と削除" を選択する。

   不要なアプリケーションを削除する

  • 一覧の中から、削除したいソフトを選択し、"変更と削除" のボタンを押す。
  • 削除するソフトによってメッセージが違うため、指示されるメッセージに従って削除する。
  • 作業が終了した段階で、"閉じるボタン" を押して終了する。

   不要なアプリケーションを削除する

6.デスクトップの壁紙・アイコンを削除する。


 壁紙を外すだけでは体感速度は望めないかもしれないが,システム起動時の読み込み時間とデスクトップの再描画にかかる時間を幾らか短縮できる。壁紙を外すには、コントロール・パネルの画面のプロパティから,デスクトップ・タブにある背景をなしに設定する。
 また,上記と同様の理由で,デスクトップのアイコンもなるべく不要なものは削除する。

  • デスクトップアイコンは1列~2列以内に収めたい。
  • 壁紙は無いと寂しいものであるが、少しでも改善したい場合は削除する。

   デスクトップの壁紙・アイコンを削除する

7.タイトルバーのグラデーションを取り除く。


 ウィンドウのタイトルバーのグラデーションの描画は,システムに負荷がかかっている。

  • 画面のプロパティを開く。
  • デザイン・タブの詳細設定からアクティブ タイトル バーと非アクティブ タイトル バーの色1と2をそれぞれ同じ色にする。

   タイトルバーのグラデーションを取り除く

  • 色1を押す。
  • "色の設定" 画面で色合い、鮮やかさ、明るさ、赤、緑、青の値の数値を確認し、"OK" ボタンを押す。
  • 同様に、色2の "色の設定" 画面を開き、色1で確認した数値に設定する。"OK" ボタンを押す。

   タイトルバーのグラデーションを取り除く

8.インデックス・サービスを停止する。


 Windows XPではファイルの検索を高速に行うため、ファイルのインデックス付けを行っているがその為にシステム・パフォーマンスが低下している。この機能が必要なければ以下のように設定する。

  • マイコンピュータのショートカットメニューから "管理" を選択する。
  • コンピュータの管理画面から "サービス" を開いて,"Indexing Service" のプロパティを開く。

   インデックス・サービスを停止する

  • "スタートアップの種類" を手動に設定し,"停止" ボタンを押す。
  • "OK" ボタンを押す。

   インデックス・サービスを停止する

9.電源を常にオンにする。


 Windowsでは電源設定によって一部の処理が変わるため,パフォーマンスの低下を招いていることがある。

  • コントロールパネルの "スクリーンセーバー" タブの "電源" ボタンを押す。
  • "電源設定" タブの電源設定で "常にオン" に設定する。
  • "OK" ボタンを押す。

   電源を常にオンにする

10.ウィルスソフトを設定する。


 ウィルスソフトのパフォーマンス改善の設定については、各ウィルスソフトによって違ってくる為、各マニュアルを参照下さい。

  • お持ちのPCの性能によっては、基本機能のみ生かして、ファイヤーウォール等の機能を止めなければ使い物にならない状況も発生してきます。安全性を確保する為のウィルスソフトは、PCにとっては最も負荷となるソフトでもあります。

11.不要な 自動スタートアップ を無効にする。


 Windows XP には スタートアップフォルダに登録されているプログラム以外にも システム構成ユーティリティで設定され、バックグラウンドで起動する特殊なプログラムがある。
 これらのプログラムは Windows XP の起動時に同時起動する。
 スタートアップ フォルダに登録されたプログラムと同様に システム構成ユーティリティで設定されたスタートアップ プログラムも不要であれば、同時起動しないよう設定を変更する。

  • "スタート" をクリックし、メニューから "ファイル名を指定して実行" を選択する。
  • "ファイル名を指定して実行" ウィンドウに "msconfig" と入力し "OK"ボタンを押す。
  • "システム構成ユーティリティー" ウィンドウの "スタートアップ" タブを選択する。
  • Windows XP と同時起動させたくないプログラムのチェックを "スタートアップ" 項目から外す。

※ 一覧に表示された同時起動プログラムの中には、Windows XP の動作に不可欠なプログラムも含まれている。設定に注意する事

  <チェックを外してはいけない項目>

  • imjpmig
  • TINTSETP (×2項目)
  • ctfmon
  • コマンドの表示が [C:¥WINDOWS¥system32...] のもの

  <不要であればチェックを外しても構わない項目の例>

  • qttask ・・・ QuickTime 関連
  • realsched ・・・ RealPlayer 関連
  • Reader ・・・ AdobeReader 関連 ... など

  • "OK"ボタンを押す。
  • "システム構成" ウィンドウが表示され "...再起動する必要があります" のメッセージが表示されたら"再起動" をクリックする。
  • 再起動後 "システム構成ユーティリティー" ウィンドウが表示されたら"Windows の開始時にこのメッセージを表示しない..." にチェックを入れ "OK"ボタンを押す。

12.不要な サービス を無効にする。


 Windows XP には "サービス" と呼ばれる便利な機能を提供してくれるプログラムがあり、これらはWindows XP の起動時に同時起動する。しかし、これらのサービスの中には、一般ユーザーの場合ほとんど使用しないものが多く含まれる。
 "スタートアップ" プログラムと同様に自分に不要な "サービス" プログラムであれば、"システム構成ユーティリティ" を使って同時起動しないよう設定を変更する。

  • "スタート" をクリックし、メニューから "ファイル名を指定して実行" を選択する。
  • "ファイル名を指定して実行" ウィンドウに "msconfig" と入力し "OK"ボタンを押す。
  • "システム構成ユーティリティー" ウィンドウの "サービス" タブを選択する。
  • Windows XP と同時起動させたくないプログラムのチェックを "サービス" 項目から外す。

※ 一覧に表示された同時起動プログラムの中には、Windows XP の動作に不可欠なプログラムも含まれている。設定に注意する事

  <チェックを外してはいけない項目>

  • Cryptographic Service ・・・ Windows ファイルの署名やルート証明書を管理する
  • Event Log ・・・ イベントログメッセージをイベントビューアで表示する
  • Plug and Play ・・・ ハードウェアの変更を認識し対応する
  • Remote Procedure Call (RPC) ・・・ 各種の RPC サービスを提供する
  • Security Accounts Manager ・・・ ユーザーアカウントのセキュリティ情報を管理する
  • System Event Notification ・・・ ログオン、ネットワーク、電源のイベントなどを通知する
  • Windows Management Instrumentation ・・・ Windows のシステムを管理する
  • Workstation ・・・ リモートサーバーへのクライアントネットワーク接続をする

  <不要であればチェックを外しても構わない項目>

  • Error Reporting Service ・・・ エラー発生時にマイクロソフトへ報告をする
  • Fast User switching Compatibility ・・・ ユーザーの簡易切り替えができる
  • Fax ・・・ Fax の送受信ができる
  • Human Interface Device Access ・・・ マウスやキーボードの特殊機能を追加する(Win XP Pro のみ)
  • Net Logon ・・・ ドメインへのログオン、認証をする
  • Remote Registry ・・・ リモート操作でレジストリの設定変更ができる(Win XP Professional のみ)
  • Secondary Logon ・・・ 別のユーザーとしてコンピューターにログオンできる
  • Server ・・・ ネットワークでファイルやプリンターの共有ができる
  • Task Scheduler ・・・ タスクスケジュールを実行する
  • Terminal Services ・・・ 複数のユーザーがリモートコンピューターに接続できる
  • Web Client ・・・ Windows ベースのプログラムで Web ファイルを管理できる
  • Wireless Zero Configuration ・・・ 無線LAN の自動構成をする

  • "OK"ボタンを押す。
  • "システム構成" ウィンドウが表示され "...再起動する必要があります" のメッセージが表示されたら"再起動"をクリックする。
  • 再起動後 "システム構成ユーティリティー" ウィンドウが表示されたら"Windows の開始時にこのメッセージを表示しない..." にチェックを入れ "OK"ボタンを押す。

13.不要な フォント を削除する。


 Windows XP にはさまざまな文字体を表示するために フォント ファイルが存在するが、パソコンに新たにソフトをインストールすると同時に、新しいフォントがインストールされる場合が多々ある。
 Windows XP はこれらの フォント ファイルすべてを起動時に読み込むため、フォント ファイルが多ければ多いほど、起動に時間がかかる。
 必要のない フォント ファイルは削除してしまいたいところですが、中には Windows XP のシステムで使用するフォントもあり、これらのフォントを削除してしまうと文字が表示されないなどの不具合が起きる。

14.ディスク クリーンアップ で不要なファイルを削除する。


 パソコンを使い続けていくとソフトの使用中に作成される "一時ファイル" や、インターネット閲覧中に作成される "インターネット一時ファイル" などのファイルが蓄積し、ハードディスクの容量を消費する。
 "一時ファイル" は通常ソフトを終了すれば消えるものですが、残ってしまうことがある。もともと消えるはずのファイルですから、削除して問題ない。
 "インターネット一時ファイル" は一度表示した web ページファイルを保存しておき、次回表示する時にネット上からではなく、ハードディスクからデータを読み出し表示する。
 これは表示をすばやくする為の機能なのですが、現在主流のブロードバンド回線でしたら十分に高速表示されるので、このファイルも削除して問題ない。
 これらのファイルは放っておくと結構な大きさのサイズになってしまい、ハードディスクを圧迫しシステムの不安定さを招く要因にもなる。
 Windows XP に搭載されている "ディスク クリーンアップ" ツールを使えば、簡単にこれらのファイルを削除することができます。

  • "スタート" をクリックし、メニューから "プログラム" → "アクセサリ" → "システムツール" → "ディスククリーンアップ" を選択する。
  • 複数のハードディスクが搭載されている場合 "ドライブの選択" ウィンドウが表示されるので、クリーンアップするドライブを選択し "OK"ボタンを押す。
  • 空き容量の計算処理が終わると "ディスククリーンアップ" ウィンドウが表示される。
  • "ディスククリーンアップ" タブの削除したいファイルにチェックを入れ "OK"ボタンを押す。
    (通常は "古いファイルの圧縮" を除き、削除して問題ない。)
  • "これらの操作を実行しますか?" が表示されたら "はい"のボタンを押す。
  • クリーンアップが開始され、処理が完了すれば自動で終了する。

15.レジストリ を最適化する。(フリーソフト NTREGOPT 使用)


 パソコンが長年使われるとそれに比例して、レジストリも肥大化する。
 これはシステムの設定を変更したり、プログラムのインストール、アンインストールを繰り返すうちに設定情報が増え、不要な設定情報までが削除されずに残ってしまうことによって起る。
 Windows XP は起動時にすべてのレジストリを読み込みますので、情報が多ければ多いほど起動にかかる時間は長くなる。しかしこの不要なレジストリを手動で削除することは不可能です。
 そこで簡単な操作でレジストリを最適化してくれるフリーソフト "NTREGOPT" を使用し改善する。

  • "ntregopt-setup.exe" ファイルをダブルクリックし、手順に従いインストールする。
  • インストールが完了したら、"NTREGOPT.LOC" をコピーし、"Program Files¥NT Registry Optimizer" のフォルダの中に貼り付け、上書き保存する。これでソフトが日本語化される
  • 上記でインストールした "NTREGOPT" を起動し、"ようこそ!" ウィンドウの "OK"ボタンを押すと最適化作業が開始される。
  • "最適化が完了しました..." が表示されたら "はい"のボタンを押し、再起動させる。
     再起動すれば、レジストリの最適化は完了です。

16.MS-IMEを削除する。(ATOK等を削除する場合は、"プログラムの追加と削除" で削除可能です)


 ATOKとMS-IME両方がインストールされていて、Word、Excelの起動や作動が遅い、文字入力や変換切り替え全般が遅い場合に効果がある。MS-IMEが占有しているメモリ量は数メガ程度です。

  • "スタート" メニュー → "設定" → "コントロールパネル" → "地域と言語のオプション"を開く。
  • "地域と言語のオプション" で "言語" タブ → "詳細" ボタンを押す。
  • "Microsoft IME Standard 2003"(バージョンによって若干違う場合あり)を選択し、"削除" ボタンを押す。
  • "OK" ボタンを押す。

   MS-IMEを削除する

  • Ctfmon.exeの自動起動を無効にする。
    • "スタート" メニュー → "ファイル名を指定して実行を選択" で "msconfig"と入力する。
    • "スタートアップ" タブ → "ctfmon" のチェックを "OFF" → "OK" ボタンを押す。
    • "再起動しますか?" と聞かれたら "はい" (聞かれなくても再起動する)
    • 再起動後に "Windowsの開始時にこのメッセージを表示しない、またはシステム構成ユーティリティを起動しない" のメッセージが出たらチェックをオンにして "OK" ボタンを押す。

   MS-IMEを削除する

  <完全に削除するのが怖い人用の手順>
1)."スタート" メニュー → "設定" → "コントロールパネル" → "地域と言語のオプション"を開く。
2)."地域と言語のオプション" で "言語" タブ → "詳細" ボタンを押す。
3)."言語バー" ボタンを押す。 "詳細なテキストサービスを無効にする" にチェックを入れ "OK" ボタンを押す。 "無効にしますか?" と聞き直されても "はい" ボタンを押す。
4).上記が出来ないときは、"~~~を表示する"と書いてある全てのチェックを "OFF" にする。

 <MS-IMEの戻し方手順>

  • "スタート" メニュー → "ファイル名を指定して実行を選択" で "msconfig"と入力する。
  • "スタートアップ" タブ → "ctfmon" のチェックを "ON" → "OK" ボタンを押す。
  • PCを再起動する。
  • ATOKの文字パレットで右クリック → "設定" → "テキストサービス" → "追加" → "MSIME" を選択して "OK" ボタンを押す。

17.不要なWindows標準のコンポーネントを削除する。


 Windowsに標準で用意されているコンポーネントの中で使用していない物を削除する。
 メモリに数メガ、HDDに数十メガバイト程度の余裕が生まれ、Windowsの起動もほんの少しだけ早くなる程度で、高スペックなPCでは全く効果は無いレベルです。
 XP起動後の高速化にもほとんど影響はありません。

  • "スタート" メニュー → "設定" → "コントロールパネル" → "プログラムの追加と削除"を開き左サイドバーの "Windowsコンポーネントの追加と削除" を選択する。

   不要なWindows標準のコンポーネントを削除する

  • 必要ないと思うコンポーネントのチェックを全て外す。

   不要なWindows標準のコンポーネントを削除する

 <チェックを外して良いもの>

  • FAXサービス
  • MSN Explorer
  • Windows デジタル メディア拡張機能
  • アクセサリとユーティリティ
  • インターネット インフォメーション サービス (IIS)
  • インデックス サービス
  • そのほかのネットワーク ファイルと印刷サービス(UNIX用印刷サービスを使う場合は必要)
  • ターミナルサーバー
  • メッセージ キュー
  • 管理とモニタ ツール

 <注意するもの>

  • アクセサリとユーティリティ(良く使うツール類がある場合は注意)
  • Outlook Express(削除してもIEにアップデートがあると復活する可能性有り)
  • ネットワークサービス("インターネットゲートウェイ"だけは必ず残す)

 <チェックを外さないほうが良いもの>

  • Internet Explorer
  • Media Center
  • Windows MediaPlayer
  • Windows Messenger
  • ファイルと印刷サービス
  • ルート証明書の更新

 一通りのチェックON/OFFが終わったら、"次へ" のボタンを押し、指示に従う。
 XPを "最小限のインストール" で行っていた場合はインストールDVDが必要になる場合もあり。

 ここに無い項目のものは、プログラムの追加と削除から削除出来なかったり、特殊な機能を持ったものになるので、むやみに削除するのはやめる。



※ その他にも、パフォーマンス改善の方法は色々とある。中には大変危険性をを伴う方法もある事から実施をする前には、情報をしっかり取り、充分に注意をして望まねばならない。